「すべてが圧倒的体験」 24歳支配人福永が追求する、BUB RESORTのアクティビティとは

「世界中の体験をきっかけにかえ、すべての人に届けたい」という想いから、泊まれるテーマパーク「BUB RESORT」が生まれました。

そこで、BUB RESORT Yatsugatakeのサービスの中心となるアクティビティの開発に全体責任を持ち、24歳支配人福永が、どういう想いでアクティビティをゲストに提供しているのか、BUB RESORTの目指す「体験」、各アクティビティの仕掛けなど、価値観や考え方を余すことなく語っていただきました。

福永祐大　-プロフィール-

子供達には「ゆうだい」と呼ばれています。

熊本大学卒業後、2021年4月に株式会社BUBに新卒入社。入社後は全力で子供と駆け回り、「たくさん遊んでくれたクルー」「印象に残ったクルー」社内アワードを獲得。同年10月にはエンターテイメントリゾート事業部のマネージャーに最速で就任。アクティビティ開発においてはメンバー当時から開発に従事し、同年10月にはアクティビティ開発プロジェクトマネージャーも兼務。

この度2023年春からオープンするBUB RESORT Yatsugatakeの支配人に就任。施設の構想やアクティビティの開発、サービスの企画段階から携わり責任を持つ。

 

アクティビティ開発において大切にしていること

お客様に本当に好きなこと・理想の自分を見つけてほしい

福永：私は株式会社BUBに入社するまでの間、どんな人になって、どんな人生を過ごしたいのかわからず、とても悩んでいました。大学の時には、なりたい自分を見つけるために世界一周の旅に出ようと思いましたが、ちょうどコロナの時期に断念せざるを得ませんでした。

その時、見つけたのがたくさんの体験を提供しているBUB RESORT。

「世界中の体験をきっかけにかえて、すべての人に届けたい」という思いがあるBUB RESORTでは、お客様をクルーが積極的に体験に巻き込み、そこで一人一人理想の自分を見つけることを目指しています。私は入社してサービスを提供している中で、子供達が人生初の体験を通して、心の底から笑っている姿を見て、自分のやりたいことをやっと見つけたと感じました。

そして、今の私はBUB RESORT Yatsugatakeの支配人として、アクティビティ開発全体の責任を担っています。これからは八ヶ岳でもより多くの子供達・お客様に体験を通してきっかけを届け、自分をちょっと好きになれるような社会を目指して、BUBらしいアクティビティを提供していきたいと思います。

BUB RESORTアクティビティの特徴

BUB RESORTには無料で体験できるアクティビティが、一日約20種類（多い時では30種類）ございます。さらに季節やイベントによって月毎で替わるため、年間200種類以上のアクティビティがございます。

ではなぜそんなにもたくさんのアクティビティを作るのか。

福永：それは「きっかけが未来をつくる」というビジョンです。人と人の間で生み出された、人生を変える体験をBUBではきっかけと呼びます。

その日その日で異なる体験をギュッと凝縮し、物事の意義・本質を探る探究心を育み、BUB RESORTが提供するきっかけによって、無数のユニークな未来が形成される。その一つ一つがBUBの目指す社会です。

そのため、アクティビティでは、可能な限りにたくさん詰め込んだ時間割。何度きても新たなきっかけを持ち帰れる、月毎に変わる体験。圧倒的にワクワクして主体的に体験ができる環境を大事にしています。

より多くのよりワクワクした「体験」を通して、人生の選択肢が増え、自分をちょっと好きになれる社会を目指し、これからも世界を体験で埋め尽くします。

オープン時に実施するアクティビティの紹介

BUBのアクティビティ１つ１つを開発する時に大事にしていることが「３つサービスコンセプト」です。

３つのサービスコンセプトはVISIONをサービスに落とし込みクルー全員でこだわって作り上げるものですが、以下に３つのコンセプトが特に表れたアクティビティを紹介します。

①すべてが圧倒的体験

福永：BUB RESORTでは移動時間や隙間時間さえも体験に変え、自然の中で主体性を持ったワクワク溢れる体験を大事にしています。

自然には人の心を癒す効果があったり森の中へ入るワクワクがあります。また移動時間でさえもオリジナルの手作りバスで滞在時間全てををワクワクで溢れさせます。

私自身、幼少期に学校の教科書で何かを学んだことより、田舎の自然の中で駆け回りながら遊んだ体験の方がはるかに記憶に残っています。近年、人工的なものが増えていくからこそ、五感をフルに解放しやすい「自然」というリアルな場所で圧倒的なワクワク溢れる体験を目指します。

八ヶ岳ナイトサファリ：非日常的な空間を体験で届ける

八ヶ岳の大自然の中でどきどきワクワク、八ヶ岳周辺に棲むニホンジカを探しに森の中へ。その場に残る獣の匂い、大地に残る足跡、静寂の中囀る鳥の鳴き声。

全てが非日常空間であり、鹿を発見できた時のワクワクは最高潮に達します。

森の中の宝探し：ミッション１つ１つで大自然のパワーを体感

ミッションの書かれた古びた地図を片手に、いくつものミッションを完了しながら森の中を探し回る。遠くの木々を双眼鏡で覗き、ゆっくり流れる川の中に手を伸ばし、土を手でかき分ける。迷った時には手元のコンパスと木々に書かれたヒントを手がかりに宝のありかへ。ミッション１つ１つが大自然のパワーを感じるリアルな体験で埋め尽くされています。

薪割り・火おこし：縄文時代の暮らし体験から感動を

八ヶ岳山麓は日本最古の文明、縄文時代発祥の地。約10000年前に暮らしていた縄文人に思いを馳せながら、すべての工程を自力で行います。巨大なのこぎりや楔となる石器を用い薪を割り、原石どうしで打ち合ったり、木と木を摩擦させたりして火種を作ります。薪を組み、よく燃える落ち葉や木々を１つにして、みんなで焚き火を作ります。貴重な小さな火種が炎に変わる瞬間はこの上なく感動的です。

②人が広げる可能性

福永：BUB RESORTが提供しているアクティビティ、またアクティビティをお客様に提供しているスタッフ（BUB RESORTでは「クルー」と呼んでいます）は、人と人のコミュニケーションを促して、そこで新しい可能性を創出することを目指しています。

人は1人としてバックボーンや考えが同じではありません。

私は大学時代に大きな夢を描き続ける和食の恩師と出会ったことがきっかけで、より多くの人が夢や希望を持てる社会をつくりたいと考えるようになり、価値観が広がった経験があり、より多くの人と関わることで楽しさや小さな感動を共有し、多様な価値観に出会うことができると信じています。

そのため、その日出会ったお客様同士、またお客様とクルーが相互に関わり合い、人と人との間で生まれる体験をアクティビティを通して提供しています。

サバイバルゲーム：チームをこえてアイコンタクトで語り合う仕掛け

森の中で２つのチームに分かれ、陣地やライフを奪い合います。スタートの前には大きな地図を囲い、チームで戦略を練ります。その日初めて出会うゲストさんがお互いの考えや思いを伝え合い、より良い作戦を作っていく。銅鑼の音が鳴り響いた後は、タッグで声を掛け合い攻め上がり、時にはアイコンタクトで語り合う。勝敗がつく頃には誰もがフラットな立場でみんな笑顔になっています。

キャンプファイヤー：火を見ると心が安らぐという特性を活かす

アウトドアで陽が落ち暗くなってからはやはりキャンプファイヤー。森の奥から火の神様が現れ巨大焚き火が完成。子供から大人まで大きな日を囲ってレクを通して踊り出します。火を見ると心が安らぐという特性をフルに発揮し、人と人の繋がりを促進します。

③地域とつなぐストーリー

福永：

地域にはその地域特有の伝統や文化があります。現在埋もれつつある文化や伝統、その地域の日常を切り取り、体験として掘り起こすことで知らない世界を知りその地域に思いを馳せ、心が豊かになります。

今回BUB RESORT Yatsugatakeがある八ヶ岳エリアは縄文時代から続く長い歴史とワイン栽培に長けた気候と名水、そして星の聖地と呼ばれています。私たちは、この地域ならではの魅力を各アクティビティに取り入れ、お客様が1日の滞在期間中に歴史や地理など、地域のすべてを体感できるよう心掛けています。

「甲州印伝」山梨県の伝統工芸品

江戸時代から伝承される山梨県の伝統工芸品。鹿の皮を適切な大きさに裁断し、柄のついた型紙の上から漆を盛っていく。最後はアイテムを接続し、レザーのキーホルダーへ。工程の重要ポイントを適切に盛り込み、本質はぶらさない。昔から地域に根付く文化を継承していきます。

「スターウォッチング」星の聖地で美しい星々を眺める

日本三選星名所であり星の聖地と呼ばれる八ヶ岳。標高1,400mに位置するBUB RESORTの屋上から見る満点の星空は圧巻。八ヶ岳だからこそ見える無数の星の数々。澄んだ空気の中、手の届きそうな近い星空にロマンを見出します。

「ワインカクテル」名産地から届くワインを味わう

今や日本のワイン生産の２割を誇る山梨県。日照時間が長く雨が少ない。ワインブドウ栽培に適した土地で、ぶどう栽培とワイン作りが行われます。そんな山梨のワイナリーから厳選したワインを多種多様に楽しみ、さまざまなカクテルと組み合わせ、大人の時間を楽しみます。

終わりに

BUB RESORTの目指す「体験」とは「その時にその場所でその人達としか経験することのできないこと」であり、その１つ１つが人生を変えるきっかけになりうる可能性のある体験です。それらは３つのサービスコンセプトを軸に自社で独自に開発しているものです。

世界に地域がある分だけBUBが広がる可能性がある。その地域の伝統文化や人々の体験を世界中が体験で埋め尽くされた社会を目指しています。